EXPO'70パビリオン

ドミノス

2014年12月23日 22:26

万博記念公園内に有るEXPO'70パビリオンへ行って来ました。
目的はコレ。
特別展「時代が求めた!1970デザイン展~アイビーからスペースエイジまで~」


ポスターに映っている、万博前後の時代にデザインされたファッションや製品。
それらが持つ独特な個性。懐かしくも新しい。
是非、この目で確かめてみたいと思ったのです。


※館内は「フラッシュを利用した」撮影禁止です。
 弊ブログで使用している写真はフラッシュ無しのスマートフォンで撮影しました。
特別展はEXPO'70パビリオン1階。

大阪万博開催時は「鉄鋼館」パビリオンだった建物を利用したものです。

まずは'60年代後半~70年代に流行した女性のファッション。
キーワードは「ミニスカート」「パンタロン」「ツイッギー」「レナウン」


新進気鋭のファッションデザイナーによってデザインされた
各パビリオンのホステス(当時の呼称、今で言うコンパニオン)のユニフォーム。

今見ても古臭さは感じられません。寧ろ斬新ですら有ります。

続いては、当時流行していたアイビーファッションに焦点を当てた展示。
代表的なブランドVANの洋服やグッズ。



VANがスポンサード?していたスポーツカー、トヨタ・スポーツ800。


続いて、大阪万博のサンヨー館で展示されていた
「人間洗濯機」ことウルトラソニック・バス。

カプセルの中に入ると、入浴からマッサージ、シャワー、乾燥まで
全自動で行なわれたという、まさしく未来のお風呂(1970年当時の)。

現在、この技術は介護用浴槽に応用されているそうです。

最後は、米ソが競って宇宙に進出した「スペース・エイジ」時代の空気を
デザインに取り入れた製品の数々。




このパタパタ表示の時計は、或る年齢層以上の人なら見覚えが有るのではないでしょうか。


特別展は以上です。

約45年前の未来を取り入れたデザインは、いわばレトロ・フューチャー。
未来の筈なのに懐かしい。不思議な感覚ですね。

折角なので2階の常設展も見てきました。
1970年に開催された日本万国博覧会について、
実物資料だけではなく、写真や映像など多角的に展示されていました。

入口で流れていた映像は、万博以前の世相について。
高度経済成長、大学闘争、ウーマンリブ…
そんな中、何も無い千里丘陵に出現した未来都市。


入場券、入場料金表。




当時の会場マップ。


パビリオンの写真パネル、説明文はポストカード大の写真裏に記されています。


常設展の中心は、鉄鋼館に有った「スペースシアター」。

音響、レーザーを使った照明、それらを制御するコンピューター…
当時の最先端の技術をふんだんに駆使されていたそうです。
決まった時間になると、それらを使った演奏が再現されます。

万博会場で実際に使用された電気自転車。奥には電気自動車も映っています。


万博グッズの数々。

「世界の国からこんにちは」は倍賞美津子さんも唄っていたんですね(写真中央の女性です)

高度経済成長の真っ只中に開催された大阪万博。
その当時の人達が思い描いていた未来は、現代の私から見ると微笑ましくも有ります。


今、立っている場所は、その頃の未来とは恐らく違います。
出来る事なら、タイムトラベルして当時の万博を見てみたいと思いました。
もちろん不可能ですが、展示物や映像などの資料からは、
その時代が放っていた「熱」を少し感じる事が出来ました。


1970年は私が産まれた年。
両親に尋ねてみると、母親のお腹の中に居た時に行ったそうです。
母の記憶によると夏…7月頃で、体調が悪くベンチに座ってばかりいたとの事。
父の記憶だと、2回行ったのでは?と。
パビリオンで撮った写真を何枚か見て貰いましたが、残念ながら覚えていませんでした。
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