ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男

ドミノス

2006年09月08日 23:26

ローリング・ストーンズの創設者にしてリーダーだったギタリスト、ブライアン・ジョーンズ。
1969年7月、自宅庭のプールで水死体で発見された。
この映画は、死後発表された書籍や関係者等の証言を元にして制作されました。

以下、ネタバレはなるべく避けて書きますが、念のため改行しときます。






























60年代の猥雑な空気は上手く描けていたと思います。
Sex&Drug&Rock'n' Rollにずっぽりハマっていた、当時のストーンズ。
ブライアンが当時の恋人に勧められ、LSDを口にするシーンの幻覚描写は秀逸。
自分の中ではココら辺りから俄然面白くなってきました。
それだけに、肝心のロックン・ロールが余り伝わってこなかったのが惜しい。
演奏シーンが少なかった為か、ブライアンの持っていた音楽的才能が見えづらい。
あと気になったのは、シーンが切替わる毎に時代が行ったり来たりで、話が飛びすぎ。

メインとなる話の流れは勿論、ブライアン・ジョーンズ…
自己中で女たらしで酒飲みで薬中で浪費家で暴力的で寂しがり屋、として描かれている
ロックスターたる彼が破滅への道を辿るというもの。
もう一人「裏の主人公」ともいうべき人物が、建築業者のフランク・ソロウッド。
ブライアンの邸宅の改修を請け負った彼が親交を深めるにつれ、
次第に俗悪へと堕ちていく様が裏テーマ、と読み取れました。

予備知識なしでは少々キツいと思います。
パンフや公式サイトを読んでから観た方が良いかも。
もしくは、ストーンズ1stアルバム→この映画→ハイドパーク・コンサートと、
時系列順に追っていくのもお勧め。

初期ストーンズは詳しくない所為か、余り感情移入出来ませんでしたが
これをキッカケに、今度1stを引っ張り出して聴き直してみよう。
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